池上駅前城南歯科

義歯の調整はなぜ必要?適切な頻度と長く快適に使うためのポイント

東京都大田区東急池上駅前にある池上駅前城南歯科の院長、矢端恆秋です。今回は、「義歯の調整はなぜ必要?適切な頻度と長く快適に使うためのポイント」についてお話をしていきます。

義歯(入れ歯)は、歯を失った後の食事や会話を支える大切な治療法です。しかし、作った直後はぴったり合っていても、時間の経過とともに少しずつ合わなくなってくることがあります。「痛い」「浮く」「噛みにくい」といった不快感が出るのは、その調整が必要になっているサインです。この記事では、義歯の調整がなぜ必要なのか、どのくらいの頻度で通院すべきなのか、そして快適に長く使うためのポイントについて、歯科医師の立場からわかりやすく解説します。

目次

  1. 義歯の調整が必要になる理由とは
  2. 義歯が合わなくなるメカニズム
  3. 調整の頻度と通院の目安
  4. 義歯を長持ちさせるための工夫
  5. 痛みや違和感を放置するとどうなるか

義歯の調整が必要になる理由とは

義歯の調整が必要となる最大の理由は、お口の中の環境が時間とともに変化していくからです。入れ歯は人工物ですが、支えている歯ぐきや骨は生きた組織です。歯を失うと、咬む力が骨にかからなくなり、その部分の骨がゆっくりと吸収されて減っていきます。そのため、最初に作ったときにぴったり合っていた義歯も、数ヶ月〜数年経つと歯ぐきの形が変わり、少しずつ浮き上がるような状態になるのです。

さらに、日々の食事や会話の動きによって義歯にわずかなズレが生じ、歯ぐきに当たる位置や力のかかり方も変化していきます。その結果、部分的に強く当たる部分ができ、痛みや口内炎を起こすこともあります。こうした微妙な変化を整えるのが「義歯の調整」です。義歯は一度作れば終わりではなく、「使いながら調整していく」ことで真価を発揮します。

義歯が合わなくなるメカニズム

義歯が合わなくなる背景には、主に「骨吸収」と「筋肉や歯ぐきの変化」が関係しています。歯を失った部分では、咬む力が直接かからなくなるため、顎の骨が徐々に痩せていきます。これは年齢に関係なく起こる自然な現象で、特に総入れ歯の方では顎の形そのものが変化していくこともあります。

また、義歯を支える粘膜は柔らかく、日々の咀嚼で圧力を受けています。義歯の裏側と歯ぐきの間には微妙な空間ができやすく、そこに食べかすや空気が入り込むことで「浮く」「カタカタする」と感じるようになります。さらに、咬み合わせのバランスが崩れると、一部の歯だけに負担がかかり、顎の筋肉にも余分な緊張が生まれます。

このような状態を放置すると、顎関節の痛みや頭痛、肩こりといった全身の不調につながることもあります。義歯は単なる“もの”ではなく、口全体のバランスの中で機能しているため、細やかな調整が必要なのです。

調整の頻度と通院の目安

義歯の調整は「違和感が出てから行くもの」ではなく、「定期的に確認するもの」です。新しい義歯を作ったばかりの頃は、1〜2週間ごとに微調整を行うことが一般的です。使用しながら噛み癖や筋肉の使い方が変化するため、細かな調整が欠かせません。

安定して使えるようになってからも、半年から1年に一度はチェックを受けることをおすすめします。特に体重の変化や、歯ぐきが痩せた感覚がある場合は、早めの受診が望ましいです。義歯の裏側に「リライン」と呼ばれる裏打ち材を追加してフィット感を取り戻すこともできます。

また、部分入れ歯の場合は、残っている歯の状態も時間とともに変化します。支えとなる歯がぐらついたり、虫歯になったりすると、義歯全体の安定性にも影響します。定期的なメンテナンスを受けることで、快適な状態を長く維持することができます。

義歯を長持ちさせるための工夫

義歯を長く快適に使うためには、日常のケアと取り扱いも大切です。まず、就寝前には必ず外して清掃し、専用の義歯ブラシで食べかすや汚れを落とします。熱湯や漂白剤は変形や変色の原因になるため避け、義歯専用の洗浄剤を使うことが望ましいです。

また、就寝中は歯ぐきを休ませる意味で義歯を外すのが基本ですが、顎や舌の動きのリハビリとして、医師が装着を指示するケースもあります。そのため、自己判断で使用を中止せず、定期的に歯科医師のチェックを受けることが重要です。

さらに、義歯を落としたり乾燥させたりすると、変形やひび割れの原因になります。外した後は必ず水か洗浄液につけて保管してください。こうした毎日の丁寧な扱いが、義歯の寿命を大きく左右します。

痛みや違和感を放置するとどうなるか

「少し痛いけど我慢できるから」と調整を後回しにしてしまう方も多いのですが、それは非常に危険です。合わない義歯を使い続けると、歯ぐきが傷ついて炎症や潰瘍を起こし、ひどい場合には感染して腫れ上がることもあります。また、咬み合わせがずれることで、顎関節に負担がかかり、口が開けにくくなったり、頭痛を引き起こすこともあります。

さらに、義歯が不安定だと咀嚼効率が低下し、食事をよく噛めなくなります。その結果、消化不良や栄養不足につながり、全身の健康にも悪影響を及ぼすおそれがあります。義歯のわずかな不具合が、実は体全体の不調につながることもあるのです。

痛みや違和感を感じた時点で早めに調整すれば、数分の処置で快適さを取り戻せることも多くあります。少しでも「合わない」「外れやすい」と感じたら、遠慮せず歯科医院を受診してください。

義歯は「作ること」がゴールではなく、「使い続けられること」が本当の目的です。お口の中の変化に合わせて調整を重ねることで、長く快適に使うことができます。違和感を我慢せず、定期的な点検とケアを心がけましょう。

歯科医師 院長 矢端 恆秋
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根幹治療とは?他の歯科治療と何が違うの?

東京都大田区東急池上駅前にある池上駅前城南歯科の院長、矢端恆秋です。今回は、「根幹治療と他の歯科治療との違いとは?」についてお話をしていきます。

歯の神経を抜く治療と聞くと、多くの方が「怖い」「痛そう」といったイメージを持たれるかもしれません。しかし、根幹治療は歯を抜かずに残すためのとても重要な処置です。進行した虫歯や強い痛みを伴う歯を、再び噛める状態に回復させるために欠かせない治療といえます。本記事では、根幹治療がどのようなものなのか、そして虫歯治療や歯周病治療など他の歯科治療とどう異なるのかを、一般の方にも理解しやすく解説します。

目次

  1. 根幹治療とは?歯の内部まで治す精密な治療
  2. 虫歯治療との違い:見える部分だけでなく“中”を治す
  3. 歯周病治療との違い:歯を支える部分と中を治す治療の違い
  4. 被せ物・詰め物治療との関係:仕上げの前に必要なステップ
  5. 根幹治療が歯を残すための最終手段である理由

根幹治療とは?歯の内部まで治す精密な治療

根幹治療(こんかんちりょう)とは、歯の中にある「根管(こんかん)」と呼ばれる神経や血管の通り道に対して行う治療です。虫歯が深くまで進行すると、歯の神経が細菌に感染し、炎症や激しい痛みを起こします。この状態を放置すると、感染が歯の根の先にまで広がり、膿がたまったり、顎の骨を溶かしたりしてしまうこともあります。

根幹治療では、感染した神経や細菌を丁寧に取り除き、根の内部を清掃・消毒したうえで、再感染を防ぐ薬剤で密閉します。顕微鏡(マイクロスコープ)を使用して細い根管の奥まで確認しながら進めることで、従来よりも高い成功率が得られるようになっています。

一般的な歯科治療は、歯の表面や見える部分を整えるものが多いですが、根幹治療は目に見えない歯の内部を扱う“精密な内科的治療”ともいえるのです。

虫歯治療との違い:見える部分だけでなく“中”を治す

虫歯治療は、虫歯菌によって溶かされた歯の部分を削り取り、詰め物や被せ物で補う治療です。虫歯が浅い場合は表面を削るだけで済みますが、神経近くまで進行すると強い痛みが出てきます。ここで神経が炎症を起こしてしまった場合、単に削って詰めるだけでは症状は改善せず、根幹治療が必要になります。

つまり、虫歯治療が「歯の表面の修復」であるのに対し、根幹治療は「歯の内部の修復」を行う治療です。この違いは非常に大きく、治療の難易度も異なります。根幹治療では、根の中に入り込んだ細菌を完全に除去しなければ再発する可能性があるため、時間と精度が求められます。

また、根幹治療では「ラバーダム防湿」と呼ばれる専用のシートを使用し、唾液や細菌が治療中に歯の中へ侵入しないようにすることが重要です。このような感染防止の工夫を行うことで、治療の成功率を高めることができます。虫歯治療が“削って詰める”比較的シンプルな処置なのに対し、根幹治療は“細菌を完全に取り除き、密閉する”高度な精密治療といえます。

歯周病治療との違い:歯を支える部分と中を治す治療の違い

歯周病治療は、歯を支えている骨や歯ぐきなど「歯の周囲の組織」に対する治療です。歯と歯ぐきの間にプラークや歯石がたまり、細菌が炎症を起こして歯を支える骨を溶かすのが歯周病の特徴です。これに対し、根幹治療は「歯の内部の感染」を治すものです。つまり、歯周病治療は“外側から”、根幹治療は“内側から”歯を治すという違いがあります。

しかし、両者は密接に関係しています。歯の根の先に膿がたまると、歯ぐきが腫れたり膿が出たりして、歯周病と似た症状を示すことがあります。反対に、重度の歯周病で歯ぐきの骨が溶けると、そこから根の先に細菌が侵入し、根幹の感染を引き起こすこともあります。このようなケースでは、根幹治療と歯周病治療の両方が必要になることも少なくありません。

歯周病治療は歯を支える「地盤」を整える治療、根幹治療は歯そのものを内側から救う治療といえます。どちらも歯を長く残すために欠かせない治療であり、正確な診断によって適切なアプローチを選ぶことが重要です。

被せ物・詰め物治療との関係:仕上げの前に必要なステップ

根幹治療を行った歯は、内部の神経や血管が取り除かれているため、栄養が届かなくなり脆くなっています。そのままでは割れやすく、噛む力に耐えられないため、最終的に被せ物(クラウン)で補強する必要があります。

つまり、被せ物や詰め物の治療は“仕上げの段階”であり、その前の土台作りとして根幹治療が行われるのです。根の中を清潔に保った状態でしっかりと薬剤で封鎖し、その上から芯(コア)を立てて支えを作ります。その上に被せ物をすることで、歯の形と機能が回復します。

見た目は被せ物治療も根幹治療後の被せ物も似ていますが、根の中が清潔に処理されているかどうかで、歯の寿命は大きく変わります。根幹治療を丁寧に行うことは、被せ物の精度や長期的な安定性にも直結するのです。

根幹治療が歯を残すための最終手段である理由

痛みが強く、虫歯が深く進行した歯でも、根幹治療を適切に行えば抜かずに残せる場合があります。そのため、根幹治療は「歯を残すための最後の砦」と呼ばれます。

歯を抜いてインプラントや入れ歯に置き換える方法もありますが、自分の歯に勝るものはありません。根幹治療によって感染源を取り除き、清潔な状態で密閉できれば、長く自分の歯を使い続けることが可能です。

近年では、マイクロスコープや歯科用CTを活用することで、根の形や感染の広がりを立体的に確認できるようになりました。これにより、従来見落とされていた細かい感染源まで処置でき、治療の成功率は大きく向上しています。

ただし、根幹治療は一度きりの処置では終わりません。治療後に適切な被せ物を行い、定期的な検診とクリーニングを続けることで、再感染を防ぐことができます。

歯科医師 院長 矢端 恆秋

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