ダイレクトボンディングの費用相場は？保険適用の有無も解説

2025.05.30

東京都大田区東急池上駅前にある池上駅前城南歯科の院長、矢端恆秋です。今回は、「ダイレクトボンディングの費用相場は？保険適用の有無も解説」についてお話をしていきます。

歯の見た目や機能を手軽に回復できる方法として、近年注目されているのが「ダイレクトボンディング」です。保険適用外というイメージから費用に不安を感じる方も多いですが、実は治療内容や目的によって金額や適用範囲が大きく異なります。今回は、ダイレクトボンディングの費用相場や保険の適用範囲、注意点について、わかりやすく解説していきます。

ダイレクトボンディングとは？

ダイレクトボンディングとは、歯の欠けやすき間、変色などをレジン（歯科用プラスチック）で直接修復する治療方法です。歯を大きく削ることなく、自然な見た目を取り戻すことができる点が最大の特徴です。色や形の微調整が可能で、審美性を重視する患者さんに人気があります。特に前歯の隙間を埋めたり、軽度の虫歯の治療後に見た目を整える目的で多く用いられます。

ダイレクトボンディングの費用相場

ダイレクトボンディングの費用は、治療部位や範囲、使用する材料によって大きく異なります。全国的な相場で見ると、1本あたり2万～5万円程度が一般的です。前歯のように審美性が求められる部位では、より高度な技術や材料を用いるため、費用も高くなる傾向があります。また、技術に差が出やすい治療でもあるため、経験豊富な歯科医師に依頼することで、より美しく自然な仕上がりが期待できます。

保険適用されるケースとされないケース

ダイレクトボンディングは、基本的には自費診療に分類されますが、すべてが保険適用外というわけではありません。たとえば、虫歯の治療において欠損部分をレジンで補う「コンポジットレジン修復」は保険の範囲内で行えます。保険が適用されるのは、機能回復を主な目的とした治療の場合です。反対に、審美目的で色や形を整える場合には、保険が適用されず自費診療となります。この違いを理解しておくことが、費用面での納得にもつながります。

自費診療と保険診療の違いとは

保険診療では、治療方法や材料が厚生労働省によって定められており、使える材料の種類や技術にも制限があります。一方、自費診療では制限がなく、より高品質な材料や細かな調整を行うことができます。そのため、見た目の美しさや耐久性において、自費診療の方が優れている場合が多いです。特に人前で話す機会が多い方や、長期的な満足度を求める方にとっては、費用以上の価値があるといえるでしょう。

ダイレクトボンディングが選ばれる理由

歯をほとんど削らずに修復ができ、しかも短時間で治療が完了する点がダイレクトボンディングの魅力です。また、セラミッククラウンなどに比べて費用を抑えられる場合もあります。見た目の美しさだけでなく、時間的な負担が少ないことも、忙しい現代人に支持される理由のひとつです。さらに、将来的に再修復が必要になった場合でも、比較的容易にやり直しが可能である点も安心材料となっています。

治療を受ける際の注意点

ダイレクトボンディングは万能な治療法ではありません。たとえば、噛み合わせが強い奥歯や、大きく欠けた歯には向いていない場合があります。また、使用する材料の性質上、時間が経つと多少の変色が起きることがあります。そのため、定期的なメンテナンスやクリーニングが必要です。治療を受ける前には、歯科医師と十分に相談し、自分の歯にとって最適な治療方法かどうかを見極めることが大切です。

最後に

ダイレクトボンディングは、自然な見た目と機能回復を両立できる、非常に魅力的な治療方法です。費用は自費になることが多いものの、治療内容や仕上がりを考えると、コストパフォーマンスは非常に高いといえるでしょう。保険が適用されるケースとされないケースの違いを知ることで、自分に合った選択ができるようになります。もしご自身の歯の見た目や形にお悩みがある場合は、ぜひ一度、専門的なカウンセリングを受けてみてください。当院では、患者さまのご希望やご予算に応じた最適なプランをご提案しております。

歯科医師　院長　矢端恆秋
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