2024.11.02
義歯(入れ歯)初心者ガイド:知っておくべき基礎知識
東京都大田区東急池上駅前にある池上駅前城南歯科の院長、矢端恆秋です。今回は、「義歯(入れ歯)初心者ガイド:知っておくべき基礎知識」についてお話をしていきます。
目次
- 義歯(入れ歯)とは?
- 義歯の種類と選び方
- 義歯装着のメリットとデメリット
- 義歯の使い方とお手入れの基本
- 義歯を長持ちさせるためのポイント
- よくある義歯に関する質問と対策
- まとめ
1. 義歯(入れ歯)とは?
義歯、いわゆる入れ歯は、歯が欠けたり、全体が失われた際に、噛む力や発音機能を補うための人工的な歯です。義歯には、部分義歯と総義歯があり、個々の状態に合わせて作られます。義歯は、見た目を改善するだけでなく、しっかりと噛めるようになることで食生活の向上にも貢献します。また、口元が整うことで、自信を持って会話や笑顔ができるようになるため、生活の質を向上させる役割も果たします。
歯を失ったまま放置しておくと、顎の骨が痩せてしまい、顔の輪郭や表情にも影響が出ることがあります。義歯は、こうした顔の輪郭を保つ働きもありますので、早めの対処が重要です。
2. 義歯の種類と選び方
義歯には、主に以下の3種類があり、患者様の口腔状態や生活スタイルに合わせて選びます。
部分義歯
部分的に歯を失った場合に使用する義歯です。周囲の健康な歯に金属の留め具(クラスプ)を引っ掛けて固定するタイプが一般的ですが、最近ではクラスプがないタイプや、柔らかい素材で目立たないものも登場しています。部分義歯は、残った歯の健康を保ちつつ、しっかりと噛む機能を補助するために有効です。
総義歯
すべての歯を失った場合に使われる義歯で、上顎や下顎全体に装着します。総義歯は歯ぐきに吸着することで安定しますが、装着当初は慣れるまで違和感を感じることがあります。素材や形状によってさまざまな種類があり、快適な装着感を得るためには、患者様に合った形状のものを作ることが重要です。
インプラント義歯
インプラント(人工歯根)を利用して義歯を固定する方法で、インプラントの安定感により義歯が動きにくくなります。特に総義歯の安定が難しい場合に有効な選択肢で、しっかりと固定されるため、食事や会話の際の不安が軽減されます。ただし、外科手術が必要であるため、健康状態や費用面での考慮が必要です。
3. 義歯装着のメリットとデメリット
義歯を装着することで得られるメリットと、注意が必要なデメリットを理解しておきましょう。
メリット
- 噛む力が回復:義歯を装着することで食事を楽しむ力が回復し、栄養摂取がスムーズになります。
- 発音の改善:歯の欠損は発音にも影響を与えますが、義歯によってスムーズに会話ができるようになります。
- 口元の見た目が改善:義歯によって自然な口元が保たれるため、見た目への影響が最小限に抑えられます。
- 顔の輪郭を保持:歯を失うと顎の骨が痩せてしまうことがありますが、義歯によって顔の輪郭が保たれます。
デメリット
- 初期の違和感:義歯は自然の歯とは異なるため、装着当初は違和感を覚えることが多いです。
- お手入れが必要:義歯は適切なお手入れが必要で、清掃を怠ると細菌が繁殖し、口臭や病気の原因となります。
- 破損のリスク:義歯は硬い食べ物を噛むことで割れたり、落としてしまうと破損することがあるため、取り扱いに注意が必要です。
4. 義歯の使い方とお手入れの基本
義歯を快適に使い続けるためには、正しい使い方とお手入れが欠かせません。
装着方法
義歯を装着する際は、清潔な手で行いましょう。義歯は力を入れず、ゆっくりと差し込むように装着します。急いで装着しようとすると、歯ぐきを傷つけたり、義歯が変形する恐れがあるため注意が必要です。
義歯の取り扱いと清掃
毎食後、義歯を取り外して洗浄しましょう。専用の義歯用ブラシを使用し、優しく磨きます。義歯用洗浄剤を使うことで、義歯に付着した汚れや臭いを効果的に除去できます。ブラシで磨く際は、強くこすらず、優しく丁寧に汚れを取り除くことが大切です。
就寝時の取り外し
義歯は就寝前に取り外し、義歯用の容器に保管します。水に浸けておくことで、義歯が乾燥して割れるのを防ぎます。また、寝ている間に歯ぐきを休ませることで、口腔内の健康を保つことができます。
5. 義歯を長持ちさせるためのポイント
義歯は丁寧に取り扱うことで、長期間快適に使い続けることができます。以下のポイントを押さえて、義歯を長持ちさせましょう。
- 毎日の清掃:義歯の清掃を怠らず、清潔な状態を保つことで、口腔内の健康も守られます。
- 定期検診の受診:歯科医院での定期検診を受け、義歯の状態をチェックしてもらいましょう。義歯の調整や、必要に応じた修理が行われるため、快適な状態を保てます。
- 硬い食べ物の注意:硬い食べ物を無理に噛むと、義歯が割れたり変形することがあります。硬さに注意し、義歯に負担をかけないように心がけましょう。
- 歯ぐきの健康管理:義歯を支える歯ぐきが健康でないと、義歯の装着感が悪くなります。歯ぐきのマッサージや栄養管理も大切です。
6. よくある義歯に関する質問と対策
Q1. 義歯がすぐに外れてしまうのはなぜですか?
義歯が外れやすい原因には、義歯の装着が合っていない場合や、歯ぐきの変化によるものがあります。定期的に歯科医院で調整を行うことで、安定した装着感が得られます。
Q2. 義歯を装着していると口臭が気になります。どう対処すればよいですか?
口臭の原因は、義歯の清掃が不十分な場合や、口腔内の
乾燥が影響していることが考えられます。毎日の清掃と、義歯専用の洗浄剤を使うことで清潔を保ち、定期的に口腔ケアを行うと良いでしょう。
Q3. 義歯が痛いときはどうすればいいですか?
義歯が痛いと感じたら、無理に装着せず、早めに歯科医院で診てもらいましょう。調整が必要な場合や、歯ぐきの状態に応じた対策が行われます。
7. まとめ
義歯(入れ歯)は、歯を失った際に食事や会話、見た目をサポートする大切なアイテムです。初めて義歯を使う方でも、正しい使い方やお手入れ方法を理解しておくことで、快適に使用することができます。義歯は定期的なメンテナンスが必要であり、歯科医院での調整や清掃を怠らないことが、長持ちの秘訣です。
東京都大田区東急池上駅前の池上駅前城南歯科では、患者様一人ひとりに合った義歯の提案や、使用方法のサポートを行っています。義歯について気になる点や不安がありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。義歯を通じて皆様が笑顔で快適な生活を送れるよう、心よりお手伝いさせていただきます。
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