1、歯周病とは
歯周病とは、歯を支える骨や歯ぐきに炎症が起きる病気です。以前は歯槽膿漏と呼ばれ、お口の中にいる細菌が、食べかすやプラークなどを栄養にして繁殖し、炎症を起こすとされていました。最近では、これに歯ぎしりや食いしばりといった咬み合わせの問題や、喫煙などが歯周病を悪化させることがわかってきました。
歯周病の予防と治療を行うことにより、心臓疾患や脳血管疾患などのリスクを下げることもわかってきました。
当院に来られる患者様には、
主に以下の症状、お悩みで
来院されます。
- 歯が少しぐらついてきた。
- 口臭がする、指摘された。
- 歯ぐきが少し腫れぼったい感じがする。
- 歯の表面を舌でさわるとザラついている。
- 歯ぐきに少し赤みがある、充血している。
- 歯磨きをすると、歯ぐきから出血がある。
- 歯と歯の間に食べ物がつまりやすくなった。
- 歯ぐきを押すと、血や膿がにじみ出てくる。
- 起床時に口が乾き、苦みを感じたり、ネバネバする。
- 歯ぐきが下がってきた。歯が長く伸びたように見える。
最近は煙が出ない加熱タバコを吸われる方が増えています。しかしこれは紙巻きタバコと同じく、目に見えない有害物質が多数含まれている点で歯周病の危険性ではあまり変わりません。
ブラッシングの「質」も問題です。歯磨きの時間が短かかったり、回数が少なかったり、ブラシの種類選びや歯への当て方が悪いと、磨き残しが出るため、歯周病はなかなか治りません。
歯並びや咬み合わせが悪いと、特定の歯に強い力がかかります。この強い力が歯の周囲の骨や歯ぐきに炎症を起こします。
歯ぎしりや食いしばりは、寝ている間の無意識のうちに歯に強い力をかけます。特に歯ぎしりは歯の噛み込む方向だけでなく、左右へと揺さぶる方向にも力をかけます。このため、歯を支える周囲の骨や歯ぐきに炎症を引き起こし、歯周病を悪化させます。
ご自宅での歯磨きだけでは歯周病予防は不完全です、見えないところの磨き残し、歯石の付着などが発生してきますので、定期的にお口の確認を受けるメンテナンスが必要です。